2020/4/16 ユマニチュード

以前も紹介しましたが、「ユマニチュード」をもう一度おさらいします。

 

「ユマニチュード」とは、高齢者、とりわけ認知症の人に有効だとされるケアメソッドです。

 

「ユマニチュード」はフランス語で「人間らしさ」の意味です。

 

ケアを必要とする人すべての人に向けた、知覚・感覚・言語による包括的コミュニケーションに基づいたケア技法です。

 

「見る」「話す」「触れる」「立つ」という人間の持つ特性に働きかけることによって、ケアを行う人は常に

 

「あなたは大切な存在です」「あなたのことを大切に思っています」

 

というメッセージをケアを必要とする人に発信し続けることが重要です。

 

それによって人は自分が唯一の存在として、じぶんが尊重されていると感じることが出来ます。

 

「ユマニチュード」はケアを必要とする人の人間らしさを尊重し、それを伝えるための哲学と技術なのです。

 

 

私が「ユマニチュード」を知ったのは、偶然テレビを見ていた時でした。

 

このメソッドは高齢者や認知症の方だけでなく、子育て、夫婦関係、人間関係全てにおいて通じるコミュニケーション技術だと、衝撃を受けました。

 

何より、とても簡単で、誰でもすぐにでき、ケアをする人される人にとても効果的だからです。

 

「ユマニチュード」の基本・・・・・4つの柱

<あなたのことを大切に思っていると伝えるための技術>

 

「見る」・・・目線の高さを合わせる➡平等な関係性を伝える。

       正面からしっかり見る➡正直さが伝わる。

近くから水平に、正面から長い間、瞳と瞳を合わせる見方が、ポジティブ、愛情を表現します。

 

「話す」・・・穏やかに、ゆっくり、前向きな言葉を用いて話しかける。

       相手から返事がないか、意図した反応が無い場合は自分の動きを実況中継する。

 

「触れる」・・・広い面積で、柔らかく、ゆっくり触れる➡優しさ、愛情を表現する。

        反対に親指をかけて掴んだり、指先で触れると、強制力、攻撃性を感じさせる。

        順序は、敏感でないところ、肩や背中から。

        手や顔は敏感な部位なので、最初から触れない。

 

「立つ」・・・立つことで軟骨や関節に栄養を行き渡らせる。

       呼吸器系や循環器系の機能が活発になり、血流が良くなる。

       知性、社会性、空間認知の獲得となり、人であることの尊厳と誇りを自覚する。

 

 

子供でも会社でも、夫婦でも、話す時は目線の高さを合わせて。

穏やかに、ゆっくり、前向きな言葉を使う。

会話に困った時は自分の行動を「実況中継」する。

触れる時は広い範囲で肩や背中から。

 

すべては「あなたのことを大切に思っていますよ」のメッセージを伝える技術。

 

私も日常で心掛けています。

 

「ユマニチュード」多くの人に知ってもらいたいなあ。

 

 

 

 

 

いっしょに ゆっくり poco a poco