記憶に残るコンサート

ヴォーカルコンサートの日。

 

朝から準備、リハーサルと順調に進みいざ本番。

 

後半の私の出番、何とか歌い終わりお辞儀をしたその時、花束を抱えた方がステージへ。

 

私はびっくりして、微妙な表情で花束をいただき、それでもにこやかにその場を去ろうと。

 

クラシックコンサートでは、客席のお客様から直接ステージで花束を受けとることは、まず無い。

 

指導者の難しい表情が視界に入った。

 

私は、早くこの場から引かないと。と焦っていた。

 

しかし、右手で三重チュールレースのドレスのすそを持ち、左手で花束、

 

そして10㎝のヒールで全く足元の見えない階段はまずかった。

 

一歩降りた途端、すそを踏んだのが分かった。

 

二歩目がでないまま、私はそのまま階段の5段から転げ落ちた。

 

ドーンと鈍い音。

 

会場から「きゃー」と言う悲鳴。

 

ステージ横にはパーテーションで階段が隠してある。

 

しかし、本来、退場の後ろ姿半分は見えるものだ。

 

ところが、私の姿が急に消え、ドーンと鈍い音が会場に響く。

 

「しまった、、、、やっちゃった、、、、」

 

何とか控え室へ、両足のひざ下で心臓の音のように痛みが打つ。

 

腫れている、まいったな、、、でも、歩けるな、、、。

 

なんて思いながら、来る人来る人に「大丈夫?」と心配されながら、

 

友達は控室まで見舞いに来てくれたり、、、

 

恥ずかしい、、、漫画みたいなことやっちゃったなあ。

 

保冷剤を貰い、ストッキングで押さえ冷やして帰宅。

 

休日診療へ。

 

「あ、、、、、これは痛いね、、、骨は大丈夫でしょう。骨やっちゃてたら歩けないから

 

でもこういうの、しばらく痛いよ、、この血腫が早く輩出できる漢方薬飲んでみてね」

 

早速、心配していただいたコーラス、ヴォーカルコンサートの役員にメールした。

 

「骨折してなくてよかったね。記憶に残るコンサートになりました笑」

 

と返ってきた。

 

あちゃー!記憶に残るんか、、、(;^_^A

 

 

 

 

 

いっしょに ゆっくり poco a poco